もしも千原ジュニアが私の広島旅行でエピソードトークをしたら

あのー、宮島にね、弥山っていう山あるの、ご存知ですかね?

 

みせん、って読むんですけど、恐らく、恐らくね、これは僕の予想なんですけど、もともと、御の山、で弥山って呼ぶようになったんちゃうかなと思てるんですね

 

っていうのも山の中にね、御山神社ってのがあってね、これはみやま神社って読むんですど、自然信仰みたいなんあるんちゃうかなと思うんですよ。

 

んで、この前宮島行ったんですけど、弥山から見る景色が、ほんまの宮島や、みたいな話を聞いてね、まあ宮島って日本三景って言われてるわけじゃないですか、それのほんまの景色が山登らな見られへんってなったら山登るじゃないですか

 

ほな登ろかー、いう話になって、ロープーウェイもあったんですけど、ロープーウェイ使わずに登山道登ったんですね

 

ほな、その登山道が階段に次ぐ階段の、なかなかの勾配の道やったんですね、しもたー、思いながらもさっき言ってた御山神社とか、その他にも地蔵とかお堂みたいなんもあったんで、それらを見ながらなんとか頂上着いたんですね

 

まあ、景色は綺麗でしたわ。んで、頂上の展望台みたいなところに、小さな売店ってのがあったんで、水かなんか買おかーいうて行ったんですけど、ほんまにめちゃくちゃ小さい売店なんですね、いや、ほんまに、3人入ったら身動きとれへんくらいのね

 

ほんで、まあ、そういう店の人あるあるというかね、よう喋る人でね、先に入ってたおばちゃん連中が捕まってるんですよ、多分山の話してるんでしょうけど、

 

でね、一番びっくりしたのが、その売店小さすぎて、なんかしょーもないキーホルダーみたいなもん以外なんも売ってないんですよ、水なんかもちろんないですよ、

 

いや、ほんまびっくりしてね、小さいにもほどがあるで、言いながら頂上おってもしょうがないんでね、足早に下山したんですよ

 

んで、弥山って奇岩怪石でも有名で、これなにかって言ったら文字通りなんですけど、奇妙な岩とか怪しい石が、もうそこらじゅうにあるんですね

 

まあ例えばで言うと、岩のトンネル言うて、大きい岩、あれどれくらいやろ、5メートルとかは普通に超えてるんちゃうかな、くらいの岩がね、なんかこう、絶妙に組み合わさってトンネルみたいになっててくぐれるんですよ

 

他にも、山肌にね、こうばーってむき出しになってる一枚岩があったりするんですよ。それはなんか150メートルくらいあるらしいんですけど、まあそんなんがそこらじゅうにあるんですよ

 

んで、多分、最初にも言うたんですけど、こういうとこから自然信仰的なん始まったんちゃうかなおもててね、まあ不思議な岩の近くには絶対お地蔵さん置いてあったりね、まあ、お堂とか神社とかもその関係ちゃうかなと思ったりね

 

正直、僕は、そういうなん全く信じてないんですね、申し訳ないですけど。ただ、さすがにこれは信じざるを得えへんぞってことが、この時起こりまして

 

まあ、これ下山中に起こったんですけど、ばぁーって下りてたら、逆に向こうから登ってくる2人組現れたんですね。んー、あれどれくらいやろ、50代くらいですかね、夫婦っぽい感じの人らでしたわ

 

んで、我々がちょーど、水かけ地蔵っていうお地蔵さんですね、の前ですれ違うような感じになったんです。水かけ地蔵ってわかります?僕この時初めてみたんで知らんかったんですけど、あれ水かけながら願い言うたら叶うみたいなやつなんですね

 

僕、初めてやったから、ちょっと見てたんですけど、そしたら奥さんの方がかばんがさごそしだして、財布出したんですね、ほんならご主人の方が、いや、もうええから、はよ行くで、みたいなこと言うてるんですよ

 

これ、あくまでも、僕の予想なんですけど、この奥さん、さい銭できるとこは全部さい銭してるんちゃうかな思ってね、んでご主人の方はもうええやんってなってたんやと思うんですね

 

んで言いながらもうご主人先々歩いて進んじゃってるんですよ、奥さんも慌ててさい銭ほり投げて、なんか唱え出したんですよ

 

よーよー聞いたら、おんあびらうんけんそわか、言うてるんですね、めちゃくちゃ早口で、おんあびらうんけんそわか、て3回唱えて、ご主人追いかけて登山続けはったんです

 

で、これ確か大日如来に唱えるやつなんですよ、んで地蔵が大日如来なのかとか細かいこと知らないですけど、これ水かけ地蔵なんですよ、水かけながら願い事言うってちゃんと書いてあるんですよ

 

だからね、これいいんかわからんのですけど、僕がね、代わりにね、水かけたんですよ、さっきの奥さんの代わりに、あんなけ一生懸命早口で唱えてね、さい銭までしてね、水かけな意味ありませんでしたーはさすがに可哀想やと

 

ほんなら、これ、早速効果あって、そこで、とんでもないアイデア降ってきて、これ、神からの贈り物、まあ地蔵からの贈り物なんですけど、自力で得たものではないんでね、著作権とか、そういうのはなしにしてね、もう使いたい人いたら、どうぞどうぞって感じでね、全然使ってもらって構わないんですけど

 

あのー、霜降り明星のひとくだり降ってきましてね、せっかくなんで、ちょっとやらせてもらうんですけど

 

せいや

今日はね、登山の感じおれが再現しよかな思ってね

 

粗品

あー、登山いいですねー、その感じをせいやさんが再現してくれると

 

せいや

あ、お地蔵さんある

 

粗品

あー、山の中ってお地蔵さんとかほこらみたいなんあるイメージありますよね

 

せいや

お、これは水かけ地蔵かー

 

粗品

水かけ地蔵たまにありますよね、お水かけながら願い言うたら叶うみたいなやつですよね

 

せいや

お地蔵さんが2つ並んでるから、両方に水かけてと

 

粗品

あー、しっかりね、2つあったら両方にかけてくださいね、

 

せいや

これは地蔵じゃない

 

粗品

ん?ん?どうしました?

 

せいや

いや、これは地蔵や、いーや、これは地蔵じゃない

 

粗品

あれ?地蔵同士で言い合いしてるんですか?

 

せいや

地蔵や、地蔵じゃない、地蔵や、地蔵じゃない

 

粗品

これがほんまの水かけ地蔵!地蔵が水掛け論やっとるやないか

 

っていうのが降ってきたんですけど、これは自然信仰信じざるを得ないですよね。